イソップのメモ帳

イソップが見たり聞いたりして考えたことの記録

Educators SeekingVol.4「登壇者の時間」~若松俊介さん~

Educators SeekingVol.4「子どもの姿から考える授業づくりとは?」に参加してきた。

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「登壇者の時間」第3部。若松俊介さんの話(おもろい)
演題は,子どもたちの「問い」を受け止める

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「子どもの姿から考える授業づくり」とは…?「授業づくり」とは…子ども一人ひとりの「問い」を受け止めて、子どもたちと共に学習を進めていくこと。 子どもたちがもつ,エネルギーいっぱいのものが解放されなくなるのは悲しい。

 

さて,先ほど出てきた「問い」とは,どのように世界を見ているか。子どもたちがどのように世界を見ているか。これを知っていくことはすごく楽しい。
例えば,オリジナルデザインのカップヌードルの容器の写真を見て,どんな「問い」が思い浮かぶか…?「入れ物は何からできている?」「何味なんやろ?」「このマーク何?」「どこで作ったんやろ?」のような「問い」が出てくる。

この「問い」は,これまでの経験や知識、物の見方から生まれる。でも,それは一人ひとり異なるため,たくさんの「問い」が生まれる。それらを共有することで,世界の見方を広げることができ,考えを深めることができる。

出てくる「問い」の中には,正解のある「問い」もあれば,正解がない「問い」もあるが,問い続ける子は,主体的に考え,学び続ける子と言えるのではないか。また,一人ひとり「問い」が異なるため,学び合う価値が生まれる。

子どもたちが学ぶ時,どのような「問い」と向き合うかで教師の役割は変わる。教師からの問いに答える時には,わかりやすく情報伝達する必要がある。子ども自らが抱いた問いを考える時には,子どもたちが課題解決するための支援をする必要がある。
学びを捉える時に,深い学び(上)と浅い学び(下)、教師からの「問い」(左)と子どもの「問い」(右)のマトリクスを使って考えることができる。
 
具体的に,4年国語の「ごんぎつね」の授業を考えてみる。板書は?流れは?ゴールは?学ばせる内容は?など考えることは様々だが,教師のねらいと子どもの問いの矢印が合わさらなければ…。
では,「子どもの姿から考える」とあるがどうするか。初発の感想で出てきた「問い」を見る。正解がある「問い」(言葉の意味など)は調べる。正解がない「問い」も出てくる。それらの「問い」を受け止めながら、深い学びへと進んでいく(もちろん振り返りながら)。でも,全ての「問い」を扱うのか…?一度立ち止まる。立ち止まるところがたくさんあると深い学びになる。特に自分と違う視点で立ち止まれると深い学びになる。そのためにグルーピングに気をつけている。
 
一人ひとりが出した「問い」を持ち寄り,みんなで考えたい「問い」,考えたいと思った「問い」についてグループ学習をする。その中で残った「問い」を探求する(5個くらい?)。グループや個人,ペアの形態をぐるぐるしながら。そうすると,次第に2つくらいの練られた「問い」に収束していく。単元を通して,構造と内容の把握→精査解釈→考えの形成という過程を経ながら「問い」が発散し,収束していく。
 
授業を考える時に,単元のデザインや子どものゴールをどうするか。学習指導要領を読み込んで教材研究をする必要がある。各学習過程でどのような「問い」が生まれるか。これは教師と子どもたちの普段の関わり(振り返り等?)から予想できる部分。また,子どもたちが「問い」を立てる=見方・考え方を働かせるということである。
 
教師の役割?(非常に記憶が曖昧)は,自然と学び合える場をデザインすることだったり,個の学びの広がり深まりを支えることだったりする。そんな教師の在り方は以下のようなものではないか。
・自由に「問い」を生み出して良い雰囲気作ってるか
・子どもの中に生まれた「問い」を無視してないか
・子どもたちが考えたいことと学習がつながっているか
・教師が言いたいことを子どもに言わせてないか

(終わり)
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若松さんの議事録的な感じの内容のつもりだけど,情報の抜け漏れがないように補完したければsuzuちゃんのnoteを読むことをお勧めする。

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