イソップのメモ帳

イソップが見たり聞いたりして考えたことの記録

Educators SeekingVol.4「登壇者の時間」~葛原祥太さん~

Educators SeekingVol.4「子どもの姿から考える授業づくりとは?」に参加してきた。

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「登壇者の時間」第2部。けテぶれ考案者の葛原祥太さんの話(終始早口)。
1枚目(だけ)のスライドがものすごくオシャレでかっこいい。

テーマ的なものは「見る→感じる→考える→動く」って感じ。

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さて,見るためには視点が要る。どこまで視点を高めていくか。先生の視点は先生だけでなく、子供たち自身が得られるように…。そうすることで,自走可能な姿に近づいていく。

管理・統制から,子どもたちの主体性への流れがあるが,その先にあるのは何か…?
それは視点ではなかろうか?
コンテンツ(学習内容)⇄コンピテンシー(学習方法)とあるけれど,今回はコンピテンシーについて。

まずは,けテぶれ、NKS、心マトリクスの説明(詳しくは葛原先生のブログを参照)

human154.hatenablog.com

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「抽象度が高い視点」というのは,いつでも,どこでも,誰でも,そして子どもたちも使える汎用性の高いもので,得たら使いまくることが大切。
さて,子どもたちは様々な方向を向いている。心マトリクスを考えるとき,学級の子どもたちが目指すもの(学級目標等)を置く。様々な方向を向いている子どもたちが,目標に向かい,自分の位置がわかるように作る。

位置を知るためには軸が必要で,大切なこととして「人に優しく」「自分に厳しく(一生懸命やろう)」という軸を置く(ここで言い切ってしまうことも大切)。その2軸について,正しさ(+)と正しくなさ(̠̠̠-)の両方を示す。そうすると理想の象限だけでなく,他の象限もでき,自分の位置が見えてくる。心マトリクスの見方をきちんと提示し,徹底的に使いまくる(下図が最新心マトリクス)。

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子どもたちは視点を使いまくる中で,提示された見方とのズレに気づき,見方を修正し,現在地を把握する。使いまくるためには,やはり抽象度高い視点が必要で,ドラえもんのキャラでも例示することができる(下図は以前の心マトリクス)。

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心マトリクスの星の位置にいるドラえもんを,先生として捉える。先生は最低限の道具を学級に与え,最終的に消えることを目指す。しずかちゃん的立ち位置にいて,星に向かう子どもを見逃さないようにする。

のび太ジャイアンの位置にいる子どもたちは,ドラえもんやしずかちゃんが不在の状態(映画状態)で成長していく。退屈から没頭(のび太の成長),自己中から思いやり(ジャイアンの成長)に動くことで成長する。このようにキャラクターと自分を重ねて擬似体験?,俯瞰的に自分を見つめることができる。その後,さらに現実への落とし込むことができる。

月属性の学習は,個別学習で深く追究していくイメージ。太陽属性の学習は,協働学習で広げて取り組むイメージ。これらの属性を様々な場面に当てはめて考えてみると…。

【心マトリクス×道徳】では,第1象限の太陽軸方向には「主として人との関わりに関すること」,月軸方向には「主として自分自身に関すること」、星方向には「生命や自然,崇高なものとの関わりに関すること」,しずかちゃん辺り:「主として集団や社会との関わりにかんすること」のように捉えることができる。【心マトリクス×大人の世界】では,安心安全と思考停止,幸せと成功など…。

さて,ここまでが心マトリクス【守】!!笑

心マトリクス【破】では,ズレが学びを生む。これまでの心マトリクスの見方を疑うことも大切。例えば,第2,第4象限に位置づけられるときがあったとしても,一番内側の中央エリアだったらOKなんじゃないか?そもそも心マトリクスは平面ではなく球として捉えることもできるんじゃないか?など。

心マトリクス【離】では,クラス全体の流れについて視点を得る。例えば,年間でクラスが荒れそうな時期を想定し,それを防ぐためにできることを考えるなど…。

…と,ここまで来て時間切れ!!

(終わり)

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葛原さんの議事録的な感じの内容のつもりだけど,主に情報の抜け漏れがないように補完したければsuzuちゃんのnote,どんな学びをした人がいるのか気になる人は,にょんさんのブログを読むことをお勧めする。

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