イソップのメモ帳

イソップが見たり聞いたりして考えたことの記録

Educators SeekingVol.4「登壇者の時間」~とっくん~

 

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登壇者3人の内容が,それぞれ非常に重いため,3部作の第1部とする。

Educators SeekingVol.4「子どもの姿から考える授業づくりとは?」に参加してきた。
今年の学び始めということや以前から知っていた先生方の登壇ということもあり,結構ワクワク。

開場時間丁度の11時半に会場着。中に入ると既に見知った顔もチラホラ…。過去のイベントやみん職で出会った人たちと,束の間の再会を喜んだ。

 

そうこうしているうちに開始時間となり,主催者のあっきーさんこと,木村彰宏さんから趣旨説明を受けた。(エデュシークのテーマは「越境」だったかな…?)その後,4〜5人のグループで座っている参加者同士が話したいことを話す「出会う時間」。

「出会う時間」が終わると,いよいよ「登壇者の時間」スタート。
最初はとっくんこと,片岡利允さんのお話。
軽井沢風越学園の設立準備に携わっていたり,授業づくりネットワークの理事だったり,いろいろとやっている。

今回のテーマ「子どもの姿から考える授業づくり」について考える前に,周囲の環境について考えると,先生や保護者,地域がある。
学校内では,子ども荒れ具合?や学校規模など,実態は様々。
学校外では,横断歩道の前に人が止まっていると,すぐに車が停まるなど真面目な県民性が見られる。また,伝統的な教育がなされており,そこから保護者や地域の考え方も伺える。

さて,改めて授業に視点を戻す。授業に複雑性の複雑性として,子どもの能力・特性・興味・願い・経験などが絡み合う。
しかし,学びは「間」で起こる。渦中にいると見えてこない。だから,客観的に俯瞰的に授業をみる。その一つの手段として振り返りを書いた。
書いた振り返りは結果的に,コルトハーヘンの9つのフレームにあてはまる形になっていた。

具体的な話をする。算数の「自由進度学習」でQubenaを導入したときの話。
子どもたちは,使い勝手について様々な振り返りをしていた。
新しいものを取り入れる時に,3つのことに注目していた。
・子どもが感じていること
・今までと比べてどうか
・自分の内側に向いているか

これらの観点で教室の中で起こっていたことを見つめ直すために,振り返りをしながら進んでいった。
振り返りを書くことによって姿がよりクリアに見えるようになってくる。そして次のわからなさに出会い,やりやすい/やりにくい,いいこと/よくないこと,どの道に進んでも葛藤を抱えうる。

実際,「わかりにくいことを わかりにくいまま わかろうとしていく」ことは,辛いし,しんどいから仲間が必要だと思う。
とっくんは過剰な内省によって,良くも悪くも反省内容が強化されがちだった。他者の客観的なフィードバックによって,強化が抑えられることもある(自分が重く捉えていたことに対して,よくあることだよね~とコメントするなど)。

「もやもや」をもちながら前進していくことは意外と大事。だけど,何度でも子どもたちの姿や振り返りを見つめて,新たな葛藤が生まれるかもしれない。それがわかりにくものかもしれないけど,わかりにくいまま,わかろうとすることが大切なのかもしれない。

(終わり)


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とっくんの議事録的な感じの内容のつもりだけど,主に情報の抜け漏れがないように補完したければsuzuちゃんのnote,どんな学びをした人がいるのか気になる人は,にょんさんのブログと,らいざさんのnoteを読むことをお勧めする。

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